フォトギャラリー~悠心庵の四人展2021~

賛助出品

難波清邱先生
二松學舍大学名誉教授
絆 随衆行道
※東日本大震災の翌月にお見舞いとして頂いた作品です。
伊藤泉鶴先生
(公財)日本書道教育学会
顧問
鳥啼野花咲
(鳥啼き野花笑う)

友情出品

鈴木海龍先生
北海道
十二支
高栁東江先生
東京都
武田清流先生
宮城県
千字文より
杜稾鍾隷 漆書壁經
府羅将相 路俠槐卿
三浦真琴先生
岩手県
羅振玉句
小雨游魚出 東風燕子来
歸牛識陵谷 小舟歴風濤
中林見兎畢 小圃安雞栖
田家自有樂 客子多畏人
吉田清芳先生
東京都
種田山頭火の句
晴れるより雲雀はうたふ
道のなつかしや

特別出品

古山 拓様(画家)

航路の記憶
イギリス中部、ヨーク博物館の一角、発掘された
タペストリーが展示されていた。原型はとどめず、周囲はちぎれかけ、真っ黒に炭化していた。素描を描き留めていると、様々な縁が浮かんでは消えていく。その素描が本作のソース。
クロッキーブックに鉛筆を走らせながら思ったことは、
今を生きる誰もが、太古からの記憶をのせた「舟」
神山晶子様
(料紙製作)

四人展作品

天艸久美子 古山拓の言葉
今を生きる誰もが記憶をのせた舟
杉田久女の句
蕗の薹ふみてゆききや善き隣
白隠禅師の偈
君看よ双眼の色 語らざれば憂いなきに似たり
 雁塔聖教序
千葉初音 二松學舍大学卒業制作
庾子山詩詠画詠図屏風詩二十四首其十九
三危上鳳翼
九坂度龍鱗
路高山裏樹
雲低馬上人
懸崖泉溜響
深谷鳥聲春
住馬來相問
應知有姓秦
★屏風に描かれれた山中の別天地を詠う詩である。
馬圏湾前漢簡
唐美耿遝譔黄文山肥赦脩賈闌鄧贛岑露騫彭績秦參涉競夏連樂
堀内郁奈 杜甫(杜少陵)詩
二松學舍大学卒業制作(春夏秋冬の詩を集めたもので宋代の書家米芾の文字を集字し創作)
春「春宿左省」
花隠掖垣暮 啾啾栖鳥過 星臨萬戸動 月傍九霄多
不寝聴金鑰 因風想玉珂 明朝有封事 数問夜如何
夏「陪鄭広文遊何将軍山林十首その三」
萬里戎王子 何年別月支 異花開絶域 滋蔓匝清池
漢使徒空到 神農竟不知 露翻兼雨打 開拆漸離披
秋「禹廟」
禹廟空山裏 秋風落日斜 荒庭垂橘柚 古屋畫龍蛇
雲氣生虚壁 江聲走白砂 早知乘四載 疏鑿控三巴
冬「泊岳陽城下」
江國踰千里 山城近百層 岸風翻夕浪 舟雪灑寒燈
留滞才難盡 艱危氣益增 圖南未可料 變化有鯤鵬
王維の詩「送元二使安西」
釈文:
渭城朝雨潤輕塵 客舎青青柳色新 勧君更盡一杯酒 西出陽關無故人
訳文:
渭城の朝の雨が軽い砂埃を潤している。
旅館の前の柳の葉色も雨に洗われて瑞々しい。
さぁ、さらに飲み干してくれたまえ、もう一杯の酒を。
西の方遠く陽関を越えてしまったなら、もうともに酒を酌む親しい友もいないだろうから。
川口凜々 臨雁塔聖教序
臨哀作

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